ゴビ砂漠

タイガのトナカイ遊牧民

白いトナカイとの共存

独自の文化・言語習慣をもつ一族はモンゴル最北端の テンギス、シャルガ、シシゲドなどの河の流域、 ジャムス、 オラーンタイガなどの山中で暮らしている。 夏は 27 度、 冬 はマイナス 55~60 度に達する極寒のタイガの奥深くで 白いトナカイを放牧している。 春営地から秋営地まで 50 ~70 キロを移動し、文明や発展から隔絶した土地で質 素に暮らしてきた。

ツァータン

トナカイ遊牧民の祖先はウイグル系 で、タグナ、ソヨンのタイガ地方で移動しながら何世代に もわたり伝統的なライフスタイルをつくり上げてきた。 ウ イグル系トナカイ遊牧民は、 古代モンゴルのウイグル帝 国の末裔である。 トナカイ遊牧民が今日まで受け継いで きた伝統文化の一つはオルツ (テント)である。オルツを どこでどのように建てるかは決まった順序やしきたりが ある。
湿ったカラマツの枝を削って骨組みを作り、狩猟 動物やトナカイの毛皮、樹皮を巻きつけて建てる。

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